【 クラテッロ工房 SALUMIFICIO CACCIALI GRAZIANO ZIBELLO 】
イタリアの有名な生ハムといえば、「パルマのプロシュット・クルード」ですよね。
ところが! 美味しい生ハムランキング?でいうと3番目。
2番目は「サン・ダニエレ」。
そして1番は「クラテッロ・ディ・ジベッロ」

エミリア・ロマーニャ州のポー川近くのジベッロ村でしか作られないクラテッロ。
しかも現在クラテッロを作っているのは僅か30軒のみ。
豚のお尻のお肉だけを使い、12ヶ月以上長期熟成させた本当に貴重な生ハムなのです。
 
 
クラテッロ15
山間の村を想像していましたが、
のどかな田園風景が広がっていました。
クラテッロ1
今回見学したのはCacciali Graziano
ハムとパルミジャーノ・レッジャーノを
製造・販売している工房
 
クラテッロ2
最近は偽者のクラテッロも出回っているとか。
本物は2つの丸いタグと赤白の紐が目印。
クラテッロ3
加工作業は2人で行っていました。
指定牧場で育てられた220〜300kgに育った
豚の脚からお尻の部分だけを切り取ります。
 
クラテッロ4
切り取られた塊を糸でくくり、切れ目を入れます。
クラテッロ5
アップにすると・・
クラテッロ7
カットした塊に塩・胡椒をつけます。
クラテッロ8
塩・胡椒をまぶした後に白ワインをスプレーします。
8日間塩漬け作業を行い、1週間寝かせて、
さらに15日間塩漬け作業を繰り返します。
 
クラテッロ9
塩漬け終了後、豚の膀胱に詰めて熟成させます。
豚の全ての部分を残さずに利用しています。
首はコッパ、皮はコテッキーノに。
クラテッロ10
プロシュートやサラミなども作っています。
クラテッロ11
温度管理された熟成庫で7,8ヶ月熟成させます。
肉の水分が抜けて、紐がゆるくなってきています。
この熟成庫。結構強烈な匂いがしました。
 
クラテッロ12
温度管理されていない自然の熟成庫。
1年間熟成後に2つのマークと紐がつけられ、
20ヶ月まで熟成させます。
クラテッロ13
念願のクラテッロの試食。
ピンク色で美味そ〜
ランブルスコやパンまで試食に出るとは。
ランチを食べすぎて、せっかくのクラテッロを
あまり美味しく感じられなかった・・ 残念!
 
クラテッロ16
12ヶ月ものが1.25kgで26.25EUROでした。
日本では18ヶ月ものが100g2600円ぐらい。 
高いですね〜
クラテッロ14
工房のわんちゃん。
試食中に寄って来たので、クラテッロをあげたら美味しそうに食べていました。


イタリアに行く前にハムの会社が舞台の藤原紀香と草g剛のドラマの再放送をしていましたが、
藤原紀香扮するスタアが一番のお気に入りだったのが、「クラテッロ」の生ハムだったんですよ〜
記憶にある方もいらっしゃるのでは?

私と言うと、お恥ずかしい話ですが最近までパルマのプロシュート以外は知らなかったのです。
最近はイベリコに凝っていたりしたので・・
最近3種類を食べ比べてみましたが、切りたてであればどれもとっても美味しいですよ〜。
でも・・・ 一番好きなのは「サン・ダニエレ」かも。